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カテゴリ:読書

ベストセラーや注目の話題作を天晴本舗編集室スタッフが読み、率直な感想を書きたいように書いてみました。なので時に、辛口コメントが混じったりしちゃうかも!? 月間ランキング ベスト10の中から選んだ本と新刊、勝木書店のスタッフが教える“実は売れている本” の計6冊を毎月ご紹介します。

週間ランキング
(10月21日~10月28日勝木書店調べ)

1位 マスカレード・ナイト
2位 生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉
3位 東大ナゾトレ AnotherVision1
4位 肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい
5位 世界一美味しい煮卵の作り方
   家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ
6位 アナログ
7位 ざんねんないきもの事典
8位 せつない動物図鑑
9位 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
10位 ホワイトラビット

【ベスト6位】
アナログ
ビートたけし 著
新潮社
¥1,296(税込)
インテリアデザイナーの悟が、ピアノという喫茶店を舞台に、偶然隣同士になったみゆきと重ねる逢瀬の物語。「木曜日に会いましょう。」の言葉を頼りに、連絡先すら知らない2人は、少しずつ惹かれ合います。今日は来ているかな?来週は来るのかな?そんな携帯電話に頼らないやりとりは、デジタル化が進む現代において、アナログの大切さを思い起こさせてくれます。素敵なラブストーリーは、ラスト、涙がポロポロとこぼれて心がじ~んと温かくなります。ビートたけしさんって、こんなに純粋な物語が書けるのですね。感動しました。

【ベスト10位】
ホワイトラビット
伊坂 幸太郎 著
新潮社
¥1,512(税込)

著者の作品初心者ですが、面白い!そして“楽しさを追求したら、こういう小説になりました”という著者の言うとおり、楽しい一冊。登場人物のクセが強く、伊坂作品ではお馴染みの黒沢の登場もあり、いつもクールな黒沢が終始事件に巻き込まれるのがまた面白いです。場面ごとの語り部とは他に、『神の視点』からの語りも入るのがまた新鮮で、些細なツッコミや洒落の効いた皮肉な言い回しも著者らしく、没頭して一気に読みました。場面や時間軸が色々切り替わりますが、狂言まわしのおかげで読みやすいです。

【新 刊】
漫画
君たちはどう生きるか
吉野 源三郎 原作
羽賀 翔一 漫画
マガジンハウス
¥1,404(税込)

原作は児童文学者の吉野源三郎氏が1937年に発表したもの。それが漫画として出版されました。主人公のコペルくんは中学2年生。正に思春期真っ盛りです。いろんな事にぶち当たって、考えて悩んで悩んで泣いて、自分なりの答えを見つけようとするコペルくん。コペルくんの姿を近くで見守る叔父さん。大人になった今、叔父さんの立場でもあり、まだ日々過ごし悩むことが多い自分はコペルくんの立場でもあり、80年前の時代設定とはいえ、とても共感でき、励まされました。これから迷い悩んだりした際は、読み返したい1冊です。

【新 刊】
孤独のすすめ
五木 寛之 著
中公新書ラクレ
¥799(税込)

生き方についての書籍は、読み手の年代によって様々な受け止め方があるはずです。42歳の私には、共感できる部分は、少しあるものの、50代、60代、70代、の方にとっては、また違っていることでしょう。ただし、私にも納得できる部分もありました。
・老人は「弱者」ではなくなった
・「老人階級」の出現
・補聴器のポルシェを
などなど。そして、老いを登山に例えた下山の醍醐味という章。巷で流行っている断捨離をしなくてもよいという考え方にも共感できました。アンチエイジングに疲れた方にもおすすめの一冊です。

【新 刊】
ゆるふわ昆虫図鑑
気持ちがゆる~くなる虫ライフ
じゅえき太郎 著
宝島社
¥1,058(税込)

絵本みたいな雰囲気で、ゆる~く楽しめました。
虫の世界は実際過酷だと思いますが、ここに描かれているようにゆるい感じだったら面白いですね。ゆるく、それでも生き生きと虫たちが生きているので、それを読んでいる私たちもこれくらいゆるくてもいいかもしれません。
一つの画を何回でもじっくり眺めたくなり、もっと作者のいろんな絵(ネタ?)を見たくなりました。ゆるくデフォルメされていますが、虫やカエルの体付きはわりとリアルで、作者の愛と観察眼がよく伝わります。

読書好きにおススメ!
勝木書店のスタッフが教える
“この本実は、売れています!”

たゆたえども沈まず
原田 マハ 著
幻冬舎
¥1,728(税込)

この物語には4人の主人公がいます。歴史上実在する浮世絵画商林忠正、ヴィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオ、それから忠正の後輩でビジネスパートナーの重吉。19世紀末のパリの風景とその社会状況を見事に切り取り、登場人物の精緻な描写でその人の人物像を見事に読者の脳裏に焼き付けます。しかし、この作品の見所はそれだけではありません。むしろ圧巻なのはこの4人の登場人物の激しく絡み合った心理描写。読者は最後に、この絡み合った糸がほどける瞬間に立ち会って、さらに胸を熱くし、涙しなければなりません。

勝木書店さん、天晴本舗編集室おすすめの6冊ご紹介。

掲載内容は2017年11月号の取材・発刊時のものです。


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