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カテゴリ:読書

ベストセラーや注目の話題作を天晴本舗編集室スタッフが読み、率直な感想を書きたいように書いてみました。なので時に、辛口コメントが混じったりしちゃうかも!? 月間ランキング ベスト10の中から選んだ本と新刊、勝木書店のスタッフが教える“実は売れている本” の計6冊を毎月ご紹介します。

週間ランキング
(8月20日~8月27日勝木書店調べ)

1位 コンビニ人間
2位 海の見える理髪店
3位 鋼のメンタル
4位 陸王
5位 君の膵臓をたべたい
6位 撫物語
7位 コーヒーが冷めないうちに
8位 嫌われる勇気
   -自己啓発の源流「アドラー」の教え
9位 自分を操る超集中力
10位 天才

【ベスト1位】
コンビニ人間
村田 沙耶香 著
文藝春秋
¥1,404(税込)

さらっと読めるし、コンビニのバックヤードのことや店員の詳しい描写は面白かったのですが、主人公の感性には共感できず、読後感は微妙だなというのが正直な感想です。ただ、30代になったら結婚出産していれば普通なのか、就職をしていれば普通なのか、何が普通なんだろう…と色々考えさせられる一冊ではあります。普通であることに安心し、普通じゃないものを遠ざけようとする、今の日本人を浮き彫りにしたかのようなリアリズム小説です。

【ベスト2位】
海の見える理髪店
荻原 浩 著
集英社
¥1,512(税込)

ほわんと優しく穏やかな気持ちになる、6つの家族にまつわる短編集。家族とのつながりの中で大小あれども悩みや確執を抱えていたりするもの。いろんな家族のカタチがそれぞれ描かれていて、それぞれの人生が垣間見えます。表題にもなっている「海の見える理髪店」は、過去には有名人がたくさん訪れた腕のたつ理髪師が、お客に思い出話をとうとうと語ります。その話にも興味深いのですが、理髪師の手際の描写なども、読んでいてとても気持ちよく丁寧。顔そりやマッサージを受けてみたい!と感じさせてくれました。最後に驚きと発見があって、読み応え十分でした。

【ベスト3位】
鋼のメンタル
百田 尚樹 著
新潮社
¥778(税込)

数々のバッシングを受けてきた著者のメンタルの強さはハンパないと思いながら読み進めました。自己啓発本のような内容?ではなく、具体的な例もあり、共感することが多々ありました。
・打たれ強さは鍛えられる。
・百年後の世界から自分を見てみよう。
・死に逃げてはいけない。
最も響いた言葉は、今の日本に生まれた私たちは、この世の極楽にいるという表現。誰かに殺される心配もなければ、簡単な病気で死ぬ危険性も低い。極端な差別や身分の違いも、世界から見ればほぼない。今の時代に、この日本に生まれて、幸せだと、私も心から共感できます。人間関係や仕事の悩み、恋人への不満など、読んでみたら、考え方が変わるかもしれませんよ。

【新 刊】
ざんねんないきもの事典
今泉 忠明 監修
高橋書店
¥972(税込)

不思議な生態を持ついきものを取り上げています。夏休みの自由研究のような本ですが、子供も大人も楽しめると思います。動物園や水族館などでおなじみのいきものや、聞いたこともないようないきものの知られざる生態が詰まっていて、いきものへの興味がますます深まりました。1ページ単位で紹介されており、文章量も多くはないので、気軽に読みやすいです。ざんねんないきものについて「実際はどんな生物なんだろう」「どうしてそんな生態になったのだろう」と調べたり、考えたりできるといいですね。

【新 刊】
魂の退社
会社を辞めるということ。
稲垣 えみ子 著
東洋経済
¥1,512(税込)

何が人生を豊かにするのか…と、深く考えさせられました。お金も大切。でも、お金だけじゃない。お金より大切なものが見つかった時、人は会社にしがみつく理由がなくなると著者の稲垣さんは教えてくれます。稲垣さんは朝日新聞で社会部デスクを務めた元キャリアウーマン。約束された出世街道を彼女は捨てました。退社するまでのいきさつはとてもリアルで共感を得ます。退社したその後も興味深く読むことができました。仕事以上の目的が見つかった時、人は『退社』という二文字が脳裏に浮かぶのでしょう。

読書好きにおススメ!
勝木書店のスタッフが教える
“この本実は、売れています!”

陸王
池井戸 潤 著
集英社
¥1,836(税込)

オリンピックイヤーにぴったりの一冊。リオデジャネイロオリンピックでの日本人の活躍に胸を熱くした人たちが、終わってしまった大会への寂しさを紛らわすには最高の贈り物です。スポーツには無縁の足袋作りの老舗がランニングシューズ作りに懸命に立ち向かう姿は、同じように苦戦を続ける私たち書店にとって、とっても勇気づけられる物語。がんばっている人たちの周りに人の絆と情熱の輪が次第に広がっていく展開は、読んでいる手にもつい力が入ります。

勝木書店さん、天晴本舗編集室おすすめの6冊ご紹介。


掲載内容は2016年09月号の取材・発刊時のものです。


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