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カテゴリ:読書

ベストセラーや注目の話題作を天晴本舗編集室スタッフが読み、率直な感想を書きたいように書いてみました。なので時に、辛口コメントが混じったりしちゃうかも!? 月間ランキング ベスト10の中から選んだ本と新刊、勝木書店のスタッフが教える“実は売れている本” の計6冊を毎月ご紹介します。

週間ランキング
(7月16日~7月23日勝木書店調べ)

1位 陸王
2位 天才
3位 不運と思うな。
4位 羊と鋼の森
5位 言ってはいけない 残酷すぎる真実
6位 自分を操る超集中力
7位 さかさ町
8位 希望荘
9位 ひみつのきもちぎんこう
10位 「憲法改正」の真実

【ベスト1位】
陸王
池井戸 潤 著
集英社
¥1,836(税込)

「好き」って大事なことなんだなと、改めて気づかせてくれました。仕事をするうえで大切なのは、信念や情熱。その根本には、この仕事が好きっていう気持ちだけ。本書ではチームワークやものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく姿を、爽快かつ壮絶なストーリーで描いています。あぁ~なんて羨ましいんだ!!私も宮沢社長のように何かを成し得たい!!と、自分の中に熱いものがこみ上げてきて、読後も余韻が残る作品です。

【ベスト3位】
不運と思うな。
伊集院 静 著
講談社
¥1,000(税込)

帯の文章「愛する人と別れ、大切な家族をなくし、夢破れ、道を失っても、人はまたいつか、ちがう幸せを手にする。」を読んで、本当にそんなことがあるのだろうか?と思いながら読み始めました。大人の流儀シリーズのクチコミ評価を見てみると、あまり高いとはいえません。私は、今回初めて伊集院静氏の著書を読みましたが、内容をはき違えている方が多いような気がしました。これは、大人の流儀を教えてくれる書籍ではなく、単なるエッセイ。なんじゃないかと。第一章の「不運な人生などない」では、共感する部分もありましたが、各章の結論やまとめもありません。ただ、心に響く言葉はありました。それだけで十分な方もいることでしょう。

【新 刊】
二日月 ふつかづき
いとう みく 著
丸山 ゆき 絵
そうえん社
¥1,404(税込)

小学3、4年生の読書感想文コンクールの課題図書。主人公は小学3年生の杏。その杏にかわいい妹が産まれます。でも妹は出産時に病院の不手際のせいで障害が出るように。ミルクもすぐ吐いてしまい、順調に大きくなれません。杏の心の葛藤や痛み、そして、杏のパパとママそれぞれが抱える葛藤や不安もよく伝わってきて、思わず涙が出ます。しかし、妹がゆっくりとひとつずつできるようになって、成長していくのに合わせて、家族も成長していく姿に感動。児童図書ですが、大人も手に取って読んで欲しい素晴らしい作品です。

【新 刊】
キリンビール
高知支店の奇跡
勝利の法則は現場で拾え!
田村 潤 著
講談社
¥842(税込)

高知県においてキリンビールの売上が低迷状態から回復するまでの筆者の取り組みを中心に、営業の理念を説いています。タイトルでは「奇跡」と書いていますが、売上回復のための施策は特に奇抜なものではなく、地道な活動の結果、なるべくしてなったものだと感じます。ただし、維持することが難しい事柄でもあり、著者だけでなく、周りの社員たちも真摯に取り組んだことが窺えます。大事なことは施策ではなく、なんのために行うのかという理念であり、扱うものが飲料品ではあるものの、どんな業種にも通じるものがあります。営業職向けの本ではありますが、営業職への提案や支援を考えると非営業職が読んでもためになるのではないでしょうか。

【新 刊】
WONDER ワンダー
R.J.パラシオ 著
中井 はるの 訳
ほるぷ出版
¥1,620(税込)

本作は児童書と銘打っていますが、大人でも小説として読める一冊です。オーガストは生まれつき顔に障害を持った男の子。そのオーガストが10歳になって初めて学校に通うように…オーガストを取り巻く、友人や家族の愛情や葛藤がこの本に込められています。障害があることで、差別やいじめを受けるオーガスト。その中でも一生懸命成長し、変化していくオーガストに涙が止まりません。「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」という格言が胸に響きます。

読書好きにおススメ!
勝木書店のスタッフが教える
“この本実は、売れています!”

家康、江戸を建てる
門井 慶喜 著
祥伝社
¥1,944(税込)

京都中心であった日本の政治がいきなり江戸に移った。天皇家は未だ京都であったけれど、将軍を中心とした幕藩体制がここに始まる。日本の歴史上、最も長く続いた支配体制であり、最も繁栄したこの江戸時代の起こりを興味深く読むことができました。知っていたこと、初めて知ったことをとり混ぜて、この時代に生きた人々のエネルギッシュな生き方に感動を覚えます。家康だけが偉かったのではなかったのです。

勝木書店さん、天晴本舗編集室おすすめの6冊ご紹介。


掲載内容は2016年08月号の取材・発刊時のものです。


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